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エリス ラスト3 in キャリオン

モデル台の設置にもようやく慣れたエリス会がいよいよあと3回で
とりあえず四天王寺前夕陽丘に引っ越す。
3年10ヶ月お世話になったこの教室で、絵を描く楽しみをあらためて味わう
事が出来た。後は満足のいく絵が描けるまで、引き続きお世話になります。

10分ポーズ


5分


1分
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新クロッキー用紙


エリスで格安で購入出来ていたホルベインのクロッキーブックが遂に無くなって、
仕方なく新しい(と言っても 昔一時使っていた)ものを笹部画材で買って来た。
こちらは粗目の画用紙ブック。パステルをこすり込んで定着させることがマイブーム
なので短時間のクロッキーでは 特に手を動かす。


漂白されていないクリーム色がかったこちらの用紙は画用紙ほどではないが、それでも
少し木炭紙のような凹凸がある。ホルベインのツルリとした模造紙のクロッキーブック
よりも重ね塗りは効きそう。固定が楽しみだ。

お得な5回目はクロッキー

エリスの月会費 ¥6,000 は引越騒動のためしばらく無くなると思っていたら
5回チケットが無くなるだけで、月会費制は存続だった。
9月の5回目の金曜日、お得な最終日はクロッキー。

最初は10分ポーズが2種、色画用紙にハードパステルで描く。
NTラシャはパステル用紙や水彩紙に比べて目が細かい。
画面をこすった時のパステルの乗り具合がしっとりしていて気に入っているが
クリーム色の方はこすり込む時間が足りなかったので、パステルが浮いていて
用紙に馴染んでいない。

続いて5分ポーズ。10分ポーズと同じ様に描いていたら顔を描く時間が全然なかった。
せっかくお腹の感じがなかなか良かったのに。
5分で形と量感と色と陰とテーマを表現するのは大変むつかしい。奇麗な顔立ちにも
気を取られるから後ろ向きの方が若干のゆとりが出来る。

色をあきらめてモノクロのパステルで描く。これも各5分。
使うのは濃淡のグレーと黒の計3本。淡いグレーの側面を使って
全体のフォルムを画面に構成する。次に濃いグレーで陰とリンカクを
気になるところ、一番目立つところから描き加えていく。
常に紙の中央とモデルの中心を目測でアタリをつけている。
こすった色の奇麗さとこすらない色の強さを使い分けたら良い絵が描けそうな
気がしているのだけれど。

色画用紙の効果



近鉄百貨店の画材売り場で四つ切り1枚65円の色画用紙、NTラシャという紙で
カラフルな色数がある。時々固定デッサンに使用するのは、少しでもムードのある
絵が描きたいからなのだが、彩度の高い色には挑戦していない。
今回はグレーを使ってみた。デッサンでは最も使い易い色だ。
昔 石膏デッサンを描いていた時も あらかじめ木炭紙を均一に淡いグレーに
塗り込んでから明暗の調子を描き込む方法をとっている学生もいたくらい
デッサン向きなのだが、安易でもある。
モデルの肌色は何とか描き出せたものの、突然 背景を白っぽく描きたくなって
せっかくのモデルの厚みをつぶしてしまったかもしれない。

モデルの表情


久々の固定、今回は全身を入れないことにしてみた。
大きく描かないと迫力に欠ける気がしたから。
顔を描いている時、影の暗さがこの絵のポイントになると思った。
急に好きな漫画家 平田弘史 を思い出す。

元々 時代劇ファンなので若い頃から彼の漫画には一目を置いている。
尤もストーリーよりも その凄まじい画力に惚れ込んでいるのだが。
中学生のころに近所の本屋さんで見つけてから、感激して
しばらくの間 彼の作品を買い集めていたくらい のめり込んだ時期もある。
好きなのは、中期の作品で「ぼくのおじさん」や「孤影」「悲愁の太刀」
「白鷹」など、剣豪の優しい心を描いた短編の作品で、実は近年のものは
あまり読んでいない。

モデルの表情がそれら時代劇の世相や背景を感じさせる重苦しい
雰囲気になってしまったので、こんな事を思い出したのだろう。
顔がモデルさんに似ていると隣の方に評されたが自分では
少し違えて描いているので 似ているとは思っていない。

男は筋肉?


興味が出て来たわけではないが、もう男性モデルに抵抗は無くなった。

エリスの若い男性モデルは皆 筋骨逞しい。
かっこいいポーズの上に鍛えられた筋肉が並んでいる。

しかし美しい男性モデルも女性モデルも、実はこの美しさを描くだけでは現代絵画にはならないらしい。
彼ら 彼女らを利用して主張する何か。それが重要。

エリスの由来


エリス会はギリシャ神話の 争いの女神 エリスが名前の由来だというので調べてみた。

エリスは軍神アレスの妹で、不和や揉め事が大好き。煽り立てて大事にしておいては歓喜して
参戦し、血の色の鎧をまとい口から炎を吐いて雄叫びを上げるという厄介な女神。

というのと、いやいやエリスは夜の神ニュクスの娘で人間たちの間に競争心を起こし、
他人より少しでも優れてあろうと競い合わせる善い神だという説もある。
あらゆる争いがなくなれば人は自堕落な生活になる。適度に他人と競い合い、
向上心を持って自らを高め富ませる努力をしてこそ、人間の健全さは保たれる。

エリス会の由来は後者の方としておこう。

ちなみに神話ではエリスは招待されなかった腹いせに、海の女神テティスと人間の英雄ペレウスの
結婚式に『最も美しき女神へ』と書いた黄金の林檎を投げ込み、色めき立った女神たちの間に
争奪戦を引き起こす。ゼウスはトロイアの王子ペレスに林檎を持つにふさわしい女神を
決めさせるがそれがきっかけでトロイアとギリシャの戦争になってしまう。
10年に及ぶ戦争にエリスももちろん参加して、双方の英雄を殺しまくったという。
しかしこれは地上の人間や英雄が増えすぎた事を嫌ったゼウスの思惑にまんまとエリスが
嵌められたもので、オリンポスの神々がいかに身勝手なのかがよく分かる。

絵の会のモデルたちこそ本当の美の女神である。

読書するT嬢



高津宮で着衣の固定ポーズ。
富亭は照明が暗くて手元が見えず いつもは苦労するが
幸いお天気も良く 着衣なのでカーテンも開放してくれて明るかった。
今回は久しぶりに色鉛筆の割合を多めにしようと思って
芯をきれいに削って準備しておいた。
肩と右足をギリギリ画面に入れて、向こうの左足先を切る
構図で描く事に決めた。
珍しく顔が先に描けたのは似ていなくても良いと思ったから
かもしれない。
最後に描き込んだのが手前の足なので いつもとは真逆である。
淡い紫の衣装と背景の処理がイマイチだった。

固定はどこから描く?



久しぶりの固定裸婦。B3縦だと足も手も画面から切れそうなので横位置で。
左右の空きが気になればまた F変更として、まずセンターがどの辺りに
来るか探る。淡い色を重ねながら全体のフォルムと構図を詰めて行く。
今回は座りポーズだったがいつも通り描き込むのは足から。
下半身は休憩をはさんでもポーズが変わらない。
上半身は休憩後シャキッと延びるがしばらく待っていると重力で
頭が落ちてくるからその時を狙う。
足の裏を描いていた時「アッ描けた」と思った。
足の裏が一発で描けた気がした。たまに感じるこの高揚感が心地よい。
しかし上半身、特に頭部は最後まで なかなか決まらなかった。
結局 両手と伸ばした足先は描き込めなかったが、苦心した分発見もある。

描き続けること


モデルさんの美しいポーズに出会い、新鮮さを感じると
固定で描きたいなと思う。



5分や1分で素早く写し取ることの意味がそろそろ無くなって来ている
ように思える。到達した訳ではないのに。

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プロフィール

HN:
ベラスケ
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性別:
男性
職業:
イラストレーター
趣味:
テニス、お酒
自己紹介:
小さい頃からお絵かき好き。マンガ・劇画・油絵・アニメ・イラストと描き続けて現在に至る。
大阪市生まれ、大阪市在住。さいたまに10年住んでいました。

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