ベラスケ　旅の終わり

４ヶ月ぶりのデッサン教室。エリスの会20分×4回だが 今のテーマは重さを描くこと。
腕が鈍っているのがよく分かる。
パステルにかける時間が長過ぎて締めの色鉛筆がパステルを削りだしてしまっている。
もっと神経を研ぎすまして包む空間に浸りきりたい。

「その昔、尾神岳信仰（熊野系の修験仏教）があって、
山頂には三つの祠（ほこら）があった。
麓に吟田川という滝があり、行者はその清冽な水に身を打たせて修行したという。
　明治三十年の頃、眼病に苦しむむじな平（今の旭平）の星野寅松が、
不動明王への深い信仰と吟田川の霊水によって病を全治、その礼に
不動明王と童子の石像を安置し、かの地は吟田川不動の霊地となる。
居並ぶ石像は黒岩の名彫師高橋三弘の父、一弘の作である。
　流れ出る霊水は人々の喉を潤し、そのおいしさ柔らかさは日本酒の
仕込みには最高の水といえる。」 新潟県上越市 代々菊醸造株式会社

特別本醸造ながら、58％の吟磨きが大変まろやかな口当たりで、どんな
料理にも合う。さすが地元のおすすめ、また呑みたくなる銘酒だ。

豚バラ肉のかたまりがセールになったら角煮を作りたくなる。
500gほどのバラ肉は包丁の背で叩き、一口大に切る。
多めの油で脂面から順にフライパンで軽くきつね色になるまで焼く。
一旦油分を拭いてからたっぷりのお湯で下茹でするのだが、この
下茹でに時間をかけるのがコツ。
生姜片と長ネギの青いところを一緒に3時間以上、できれば4時間煮る。
そうすれば脂臭さが抜けきって、コラーゲンのかたまりになり、
プルップルした角煮が出来る。お湯が減るので時々水を注ぎ足す。
3~4時間下茹でした肉を取り出して、次は煮付けに移る。
煮汁はダシ汁2カップ、お砂糖大さじ3、みりん大さじ2、酒50cc、
醤油50ccとまた生姜1かけらを一緒に30分煮込む。
このときクッキングペーパーまたはホイルで作った落とし蓋をしておく。
その間にゆで卵を作る。
ゆで卵は以外にむつかしい。沸騰したお湯に静かに卵(できれば冷蔵庫から
早めに出して常温にしておく）を入れるのだが、よくヒビが入ってしまう。
だから水から茹でることにする。沸騰してから10分で固茹でになるので、
水で冷やして3分くらい置いておく。
30分煮込んだ角煮に半分に切ったゆで卵を入れて、また30分煮込むと
ようやく完成。
換気扇とキッチンタイマーはたのもしい相棒だ。

アメリカ在住の義理の姉と甥が少しの間大阪に滞在していたが、その甥の奥さんの実家である
新潟に里帰りしてすぐ、甥と奥さんのお父上からそれぞれ地酒が送られて来た。
日本酒党の身としてはこんなにうれしいことはない。しかし我が家は私しか呑まない。
安い酒ならバカバカ呑むが、これはじっくりチビチビいただくことにしよう。

３人展後、仕事や煩雑な用事が固まったのもあるが、気が抜けたように
絵を描いていない。
高校の恩師も同級生も知り合いのアーチストも皆さんしっかり
個展や絵画展、グループ展などで活発に作品を発表しておられるのに。

でももうすぐ、もうすぐまた描き始めるつもり。
３ヶ月前の高津の絵の会の作品だがしばらくこれでお茶を濁しておこう。

ホント悩みどころですわ。

（当日 スペースがなくて展示しなかった作品）

自宅で仕事をしていると、どうしても社会的コミュニケーションが不足しがちである。
今回の展示会を経て、人と交流することのありがたさを改めて感じた。それは
１. 今ままでの知り合いに、より深く理解してもらえる
２. 全く新しい知り合いが出来る
３. 感想や意見など次のステップのヒントをもらって、勇気が湧く

展示会をすることが決まってから ちょうど1年。 現代アートの先輩方に混じって披露することに
かなり弱気になっていた。そして、気に入ったデイ・サービスがようやく見つかったとたん
脳梗塞で倒れて 2ヶ月足らずの入院で旅だってしまった叔母のこともあり、何度も断念を考えた。
しかしこれまで趣味で楽しんで描いて来て、 きれいに描けたのならそれでいいじゃないかと、
開き直った。曲がりなりにも私が絵を生業にしている事を喜んでくれていた 叔母もきっと
画廊に見に来てくれたと思う。
もうお一人、高津の絵の会でいつも指導してくれた 福島さん にもこの展覧会を捧げたい。

3人の村人展が盛況のうちに終了しました。
お越しくださった皆様本当にありがとうございました。
在廊が限られていて会えなかった方もたくさんいらっしゃいました。
申し訳ありませんでした。
お会いした皆さんから色んな感想やアドバイスをいただいて
今まで ただただステキなモデルさんを描き続けて来ましたが
何となく次ぎのステップに踏み出せそうな気がしています。


お誘いいただいた岡村さん


いつも優しい中村さん

貴重な機会を賜り ありがとうございました。

先月の話だが、一昨年の12月以来のK画伯による指導付き絵の会が
高津宮で開催され、いつもよりもたくさんの方が参加された。
しかし去年の最後の絵の会に続いてまたモデルさんがキャンセル！
またまた主催のNさんが急遽代役となり、あわてて上着を購入して来るわ、
ご利益あるかどうか分からないが、参加者に厄払いのご祈祷を唱えてもらうわの
大騒動。
しかしモデルが良いから大事には至らず一応成功。
先生の細やかな指導に、皆さん大変充実した時間を過ごしている様子だった。
私は緊張して勢いある絵が描けなかったけれど。
その後の新年会にはNさんファミリーも加わってウードの演奏や見事なマジックや
ダンスもあり本当に楽しい一日になった。

新潟県糸魚川市のフォッサマグナミュージアムの映像用に描いた奴奈川姫。
古事記に登場する大国主の命が、伊勢から馬を走らせてわざわざ求婚しに行ったという
美しいお姫様。特産のヒスイを手に持っている。

水墨画という依頼で、初めて挑戦したが難しすぎる！
手引書を買って、画仙紙や筆を揃え、YouTubeもいろいろ見て研究したがなかなか
うまくいかない。
これは青墨を磨って描いたサンプルのひとつで、ケント紙に試したもの。
画仙紙ではないので水墨の滲みが出ていないし、まるでデッサンみたいになった。

試行錯誤の末、結局画仙紙にもっとラフに描いたものが採用されたようなので
機会があればいつか見に行きたいなと思う。