ベラスケ　旅の終わり

エリス会も久しぶり。存続危ぶまれるが、今日は10名の参加でありがたい。
老舗の会だから永く続いて欲しいところ。

仕事がめずらしく立て込んで、久々のデッサン会の高津宮。
高津宮はいつの間にか大盛況になって、喜ばしいことだが 場所選びに悩む。
今回はモデルさんの真正面。目と目が合ってドギマギしたし、
パステルの使い方に新しい試みがあった事もあり、20分×5回の割には
かなり情けない仕上がりになった。

F8比にトリミング

今回のエリスは時間の経過が遅く感じた。
それはモデルの顔を描く時間が節約出来そうだと思ったからではなく、ましてや
無駄無く随所がすばやく的確に捉えられているからでもない。
なんとなく構図を決めて、肌の色を描き込んでいるうちに時間がきたら
そこそこ出来上がっているだろうと、のんびりしていたせいに違いない。
案の定、結果はメリハリのないぼやけた絵になった。
緊張感がないのは描き手の気持ちが絵に現れた証拠だ。

おでこ、頬、顎、首と大きな面で捉えること。
頬から首にかけては一体として描き出す。これぞ油絵という感じ。
今までこんなに絵の具を厚塗りしたことは無かったから
とても新鮮な経験になった。

暗い部分は薄塗りでも明るい所は絵の具をたっぷりのせるのが、短時間で描く油絵のやり方。
と教えていただいた。油絵ならではの迫力あるマチエール。
もっともこの絵は 顔、首、肩、顔から右の背景はほとんど小灘先生の加筆である。
さあ、あと一日でどうなるか楽しみだ。

逆光からのデッサンで、お顔が真っ黒。なのに右手が白すぎた。
頭も少し小さいが、要は自然に見えることで、実物通りにこだわる必要はない。

高津宮に通い始めたころの絵が整理していたら出て来た。
この日は確かお着物をだんだん解いて行く過程をスケッチする試みで、おもしろいと思ったのだが
モデルさんが大層遅刻して来られたので、主催者がかなりご立腹だったのを覚えている。
こうして見ると、年月の割にほとんど上達していないのがよく分かるから笑える。

　



KMKの天Cさんが出産後どうとんぼりクロッキー研究所で復帰されたそうだ。
四天王と呼ばれてファンも多いので、喜んでいる方々も居ることだろう。
今回のエリスでもこれまた人気の上Dさんで、予告があるわけでもないが 描き手も
9人で賑わった。あちこちの会場に参加されている作家さんからの受け売り情報
なのだが、ベテランになるとモデル歴も30年というから驚いた。
にわかに信じられないが、プロフェッショナルならではなのかと感心する。

3階に移動して最初のクロッキー会。
主催者のT田さんも長期お休みから復帰されて今日の参加者は計8名。
最低これくらいの人数が来てくれないと経営は苦しいだろう。
4階のグレーの床から、3階はローズウッドのフローリングで落ち着いた雰囲気。
傷つきやすいからテーブルやモデル台の移動は注意が必要だ。
4階の民泊への改装期間は9月2日までとなっている。
去年キャリオンから移転した時の様に、また良さそうな貸し会場があれば
引き続き情報を募集している。

四天王寺会場が4階から急遽3階に移転。4階を改装して流行りの民泊にするらしい。
今回はすでに業者がモデル台他 機材を既に3階に移動させていて、窓の目隠し用の
黒いパネルが1枚行方不明。結局この日は4階でデッサンとなり、使用機材をまた
4階に移動しててんやわんや。男性モデルだからまだ良かったものの、着替えの
パーテーションも無く、来週からまともに運営できるのか心配になった。
民泊の宿泊者が間違えて入ってくるかもしれないし、宿泊客の出入りの騒音も
予想される。きっとまた別の会場を探すことになるのだろう。