ベラスケ　旅の終わり

自宅で加筆した絵を持って、2回目の高津宮絵の会。
右肩と顔までの距離が描けたら良しとしようと思ったが
欲が出て来て、やはりもう少し描き込みたい。
折を見てまた上から描き足すつもり。

20分×4回で全てを描ききれるとは思わないが、正しいの定義のひとつには
正確さも含まれると思って、モデルの頭、首、胸、お腹、腰、膝、手足の
距離感と関係に留意してみた。
絵を創る意味においては頭が大き過ぎたか。

正しい絵を描きたい、と写生に全身全霊をかけて取り組むジャコメッティとの
関わりを綴った矢内原伊作の本を読んで、描かなくてはいけない真理を追求する
気持ちになったが、固定80分では限度がある。
延々と同じポーズを描く事が出来たら、少しはまともな絵になるかもしれないな。

久しぶりのクロッキー。
舞妓さんの着付けが似合いそうな、エリスは初めての 可愛いモデルさんだったのに
まともに描けた絵は少し。残念で、モデルさんにも申し訳ない気がする。

エリスは週一 夕方から2時間借りられるスペースを現在募集中。

真夏のアートフェスティバルinギャラリー菊にお越しいただきありがとうございました。
今回は、単なる平面作品ではない物が出来ないかと考えて、閉じ込められたモデルという
発想から、金網をかぶせてみることにしました。
金網は実際の鳥かごか、はたまたアクリル版に網の目を描くか とも考えましたが、あちこち
材料を探した結果これに落ち着きました。
「籠の鳥」には娼婦や女囚という意味合いもありますが、現代アートとオーソドックスな
具象絵画の隔たりを、金網で表すという意図も含んでいます。
ご覧いただいた方から、綺麗な女性を金網から出してあげてという意見があったと聞き、
テーマの一部が理解されたものと喜んでいます。
同時に 今回の発想がなんとか手作りの額縁で、一応の形に出来た事に 満足しています。

背景がイマイチなので思い切って合成。
同時に構図も修正した。
ずいぶんフォルムが違っていた事が分かる。

指導付き絵の会でもない、2ヶ月連続ポーズは高津宮 初めての試み。
先月 自分も不参加だったが、雨のせいもあり参加者が3人だったと聞いて、
今回は油絵の用意をして傘も持って出掛けた。
油絵のセットはイーゼルと筆洗、筆もたくさん持って行くのでかなり重い。
モデル代を浮かして西日本豪雨に寄付をしたいと、この2回は主催者の
Nりこさん自ら、浴衣でモデルを努めてくれた。参加者は18名と多く、
席は真横からになった。制作途中を撮ったのでアップしておこう。


最初の20分。構図を決めるのに手間取る。


次の20分、いきなり背景を塗り出す。


浴衣の模様が気になる。


デッサンが狂っているのではと焦る。


5番目を撮り忘れたが、これが今日の最終形態。20分×6で女性の顔立ちになって来た。

さあ来月どうなりますことやら。

今年もやってまいりました、ギャラリー菊さんのアートフェスティバル。
性懲りも無くまた参加いたします。今回はちょっと目先を変えた額装で。
酷暑の折ですので、無理せず暇を持て余しておられる方のみ
気をつけて起こしください。
会期終わりましたら 絵はこちらでもアップさせていただきます。

クロッキーで顔を描かない人もいるが、顔がうまく描けただけで絵が成立する
気になっているので、描かずにはいられない。
しかしそれだけで時間を費やすから、なかなか良い顔が描けない。
今回も多少マシな作品を並べたが、良い顔になったのは1枚だけ。
しかもモデルさんとは似ていない。

今回もかつての勢いを再現するため、まず20分ずつかけてパステルと色鉛筆をラシャ紙に重ねる。
色鉛筆の滑りがクロッキー用紙よりも鈍く、色鉛筆の上からのパステルは乗りにくいのを
思い出した。



場所を移動して今度はパステルだけの20分×2回。重心が若干右に傾いてしまった。
モデルの美しい顔立ちが上手く描けたのに 何か嘘っぽいのは、モデルを全て同じ顔に描く
大御所が居るせいなのだろう。