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ドキドキ学園チョコから- 8(完結)


中断して1年過ぎたが担当者からの連絡は無い。まんだらけのHPを検索しても商品化された
様子もない。頑張って作ったキャラクター達の行く末がずっと気がかりだったのと、
年甲斐も無く憤慨して多少言い過ぎた後悔もある。
経験乏しい若いディレクターに人を動かす能力を期待する方が間違いだったと考えれば、
何とかこの仕事にケリをつける必要があると思って、メールでその後の進捗状況を尋ねてみた。
こんな時 メールは大層都合良い手段だ。
すぐに返事が来た。おまけシールの企画は消滅していなくて、少しずつ進んでいたらしい。
印刷がホログラムやスクリーンなど特殊な行程を要するのと、顧客が限られているので
小ロットでも対応してくれる印刷所を探したりして、それなりに時間を費やしていたと
いうことである。キャラクター達が生きていてホッとした。
早速残していた作業=シールキャラクター3点の制作に入ろうと提案する。
担当者も安堵した様子だった。

キャラクターの名前とバトルマンダラ界での役割、コスチュームのイメージなどが
文章で送られてくる。参考資料にと 担当者が好んでいる過去のマンガやおまけシールの
切り抜き画像も添付されているから 最初の頃よりイメージはしぼり易いけれど
その分 制約が増えるので、自由には描けないし、ラフに要望がどんどん追加されて
やり取りの回数が増える。
今回はもうとことん付き合うつもりなので、追加修正が何度来ても対応する。
その代わりに時間的な制約を設けず、他の仕事に支障ないように進めさせてもらう。

この3点のシールの着色原画も4ヶ月かかってやっと納品することが出来た。
企画当初から 2年8ヶ月も経ってしまった。
5cm四方のシールだが制作者(企画 監修 作画 構成 印刷)の思い入れは相当詰まっている。
愛好家、コレクターは限られているが少しでも喜んでもらえたら有り難い。
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ドキドキ学園チョコから- 7


おまけシールの裏面については、ほぼすべての漢字にルビが入るのだが
細かい作業をデザイナーさんはコツコツとこなしてくれた。
私もパワーゲージのアイデアを出したり、文章のチェックや読みがなの確認に
間違いの無いよう気をつけて、変更が出るたび慎重に原稿の受け渡しをした。
変更の原稿の中にも間違いがあったり、確認のメールのはずが元の内容のままで送られて
来たりしたのでフラストレーションが高まっていた時、ヘッド以外のキャラクターの
色もまた一番最初の色に戻してほしいと言って来たのでついにキレた!
「今までさんざん無駄な作業をさせられて、もういいかげんにしてもらいたい。
最初の明るい色のイラストのデータはそちらにあるはずだから、印刷用の版組みは
そちらでやってくれ!仲間のイラストレータにも連絡はそちらでやってくれ。」と
返信したら、慌てた担当者が電話をかけて来たので「だいたいストーリーからして
行き当たりばったりで、その日の思いつきで修正させられてはたまらない!よく
そんなことで仕事を任されているな!」と言ってやった。
「テーマやキャラクターの世界観をはっきり統一させたら連絡してくれ。」と
伝えて電話を切った。そしてこの仕事は中断することになる。

ドキドキ学園チョコから- 6


今はキャラクターの絵は発売前なのでぼかしておくが、キャラ名のロゴと短冊は
形や色について注文が出るたびに、デザイナーさんに作り直してもらっていた。
だんだん迫力のあるオリジナル文字に変わるのを見てクライアントも喜んでいた。
しかし最終的にはすべて不採用になって、ごくありふれたフォントをクライアントの
デザイン部で作成したらしい。昔のシールにテイストを合わせる事になったそうだ。


これは-1 にアップしたパッケージ用のラフスケッチ。
どこが違うか見比べてもらいたい。
結局-1 の着色ではリアリティが足りないというクレームに、もう再チャレンジする気力が
無く、パッケージはおまけシールのようなキャラクターシールを新たに3点作って
それでデザインする方向に変更してもらった。だからこれもボツである。

ドキドキ学園チョコから- 5

キャラクターの所属軍団名(ナンバー)がコロコロ変わる。

守護戦士(しゅごせんし) ←味方軍団の総称
守護闘士(ガーディアンウォーリアー) ←戦士の上級職
・超霊(ヘッド)→超闇に変更
・闘光(味方/ノーマル)
・闇霊(敵/ノーマル)→悪霊に変更→闇霊に戻す

大した差のない名前にどんな思い入れがあるのかわからないが
裏面のキャプションはそのつどフォントの打ち直しになるのだ。
デザイナーさんは文句を言わないでやってくれるが、連絡する
こちらは申し訳ない気持ちでいっぱいだ。

表面のキャラクターの着色に関しては、ヘッド4キャラクターのカラーについて
納品した後に12色までの色数に限定の指示が出たのでしぶしぶ修正。
味方/ノーマルの8キャラクターにはカラーが全体的に明るいので
メリハリをつけるように指示が出てこれも修正した。
ところがヘッドの4キャラクターについては最初の納品時のカラーのままで良いと
いうことになった。また無駄な作業をやらされた。

ドキドキ学園チョコから- 4


かつてのおまけシールは意外と反響が出たため、ストーリー(世界観)はすべて後付け。
しかし頑張って善悪のキャラクターの闘いを、何とかつじつまを合わせたお話に作り上げて
くれていた。気の利いた、プランナーがいたおかげである。
今回のミッションはクライアントからの指示のみで作画に入ったので
内容が曖昧なうちに進んで行って、キャラクターの名前はおろか所属集団名も
二転三転。裏面全体に大きく入るはずだった謎のキャラクターの線画も
ストーリーの変更でボツになるはめに。清書する前に言ってよね!




キャラクターの制作と同時進行のメインタイトルのロゴタイプも
知り合いのデザイナーが作ってくれたものが気に入ってもらえず、
イラストレーターの感性で描いてほしいという注文もあり、リライト作業を
受け持った。しかしどこが悪いのかよくわからないまま再提出を3度繰り返す。
結局どれが採用になったのかも分からない。

ドキドキ学園チョコから−3

おまけシールの時はお手伝いする側だったので
ただキャラクターの絵づくりだけを考えていれば良かったし、
仕上げのラインや着色など、助けてもらったりして
気楽な立場だった。(当時は4人で分業)
パソコンはまだ普及していないのですべてが手作業である。

イラストボードにトレペで転写したえんぴつ線をロットリングで
清書してラインに強弱を付け、カラーインクで直接塗り込み、
ポスターカラーでハイライトを入れるのがキャラの描き方。
キャラクターの名前とその名前の入る飾り罫(短冊と呼ぶ)を
写植とともに別版で添える。そこまでが表面で、裏面にはキャラクターの
紹介や世界観、遊び方やレベルなど細かい写植と表面のキャラの
線画などがデザインされていた。

今回はなりゆきでディレクションとマネージメントをしなくては
いけないので仲間に仕事を発注するのには責任を伴う。

進め方はまずラフスケッチを描いて、キャラクターのデザインを
決定してから本チャンの仕上げになる。その後カラーについて
希望があれば修正。OKが出たらデザイン部門に送って刷版用の
レイアウトという段取り。
気に入ってもらえたキャラクターラフも往年のキャラのように
頭を大きくして子供体型で統一することになった。

分担して描いた最初のラフは仲間の出した方のラフにいきなりクレームがついた。
私のラフと画風の差がありすぎるというのである。
仲間はリタイアを言い出すし、お世話になった関係もあるので何とか続けて
もらうために、ラフの修正箇所を提案して描き直してもらったものが何とか
着色に進められることになる。

途中キャラクターの名前がいくつか変更になるが絵柄には影響しない。

ドキドキ学園チョコから-2


全部で何枚のキャラを描いたのかよくわからないくらい慌ただしかった
当時のキャラクター達の中でも、ホログラムシリーズの最強神とか、
プリズムシールの主要ヘッドキャラをたくさん描かせてもらっていたので
さあ今回はどんな感じがいいかなと、最初の打ち合わせ時にイメージラフを
見てもらうことにした。大層気に入られたので、キャラクターに関しては
何とか行けそうな気がした。


イメージラフに別案のリクエストが出て、もう2体描いてみる。

当時一緒に製作していた仲間のイラストレーターさんと分担して
善悪合わせて20体のキャラクターを作るという発注を受けることになったが
この企画は、オリジナルの食品に付けるおまけシールなので、同時に
パッケージ用のロゴタイプとメインイラスト、そして20体のシールの
表面キャラクター名ロゴタイプと裏面のキャプションデザインも
合わせて製作してほしいと言われた。
発注クライアントにもデザイン部はあるので、そちらで受け持ってほしいと
デザイン部門は遠慮したのだが、押し切られる形で引き受けてしまう。
ここは、知り合いのデザイナーさんにまかせることにした。

信心は何のため



アナタハ神ヲシンジマスカァ〜?
若い時はよく声をかけられたがあの世が近づくにつれ
見放されているのか、とんと聞こえてこない。
実際 宗教は自由だと思っているので、魚の頭でも良いのだが
他の宗教を排斥したり、弾圧していては人類の平和は訪れない。
死後の世界が分からなくて 皆不安を抱えているのだから
信心が安らぎの糧になるならお互い認め合うべきだろう。
宗教に欲や権力がからんでしまうから悲劇が繰り返される。

一昨年の年末から去年の夏までお手伝いしたアニメが
ようやく日の目を見て販売され、サンプルをお送りいただいた。
現代の子供が日常の小さな事件の中で遭遇する悩みを親鸞さんの
逸話を聞いて解決すると言う内容。
1話10分のアニメが12話。その中の親鸞上人が登場する場面
( 第9話の紙芝居を除く)の人物線画と背景を描かせてもらった。
多くのアニメーターさんが本編を担当されたが最後のクレジットに
私の名前も並んでいて、久しぶりにうれしはずかしい気持ちになった。

ドキドキ学園チョコから-1



ずっと昔、今から30年くらい前になるが、一時食玩シールがとても流行ったころ
ロッテに対抗してフルタから発売された ドキドキ学園チョコのシールキャラクターを
描かせてもらっていたことがある。
記念に シリーズすべてのシールをいただいていたのだが、そのシールを
処分しようと思い、お宅コレクターの花形「まんだらけ」に持ち込んで
実は作者(のうちの一人)であることをお話させてもらった。
その時 シール担当の若い従業員がえらく感激して、新たにオリジナルシールを
作るという企画を立ち上げてくれて、本社のOKが出て実現した。
せっかく発案してくれた大阪の若者の企画は、東京本社に仕事を委ねることになって
可哀想だったが、これがかなりややこしい結果になってしまう。

蚊取り機能付き空気清浄機



世界初、空気清浄機に蚊取り機能がついた ! ?
なんともシャープさんらしい発想の奇抜さだ。
先行販売のマレーシアでは結構売れているらしい。
かつては、冷蔵庫にレンジがくっ付いていたり、
ファインダーを覗かず、液晶を見ながら撮影するビデオカメラとか、
ダブルのカセットデッキなんかもあったなぁ。
個人的にはこの後出てくるであろうロボット型電話機の販売を
心待ちにしている。
動画は背景が暗くて、かわいい蚊ちゃんの脚が見えない。
ちょっと残念!

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ベラスケ
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男性
職業:
イラストレーター
趣味:
テニス、お酒
自己紹介:
小さい頃からお絵かき好き。マンガ・劇画・油絵・アニメ・イラストと描き続けて現在に至る。
大阪市生まれ、大阪市在住。さいたまに10年住んでいました。

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