ベラスケ　旅の終わり

ミケランジェロはビッグ4 miss.Gさんのモデル情報が入ったので急遽出発。
西梅田まで余裕をみて出掛けているつもりなのに、何故かいつも滑り込みになる。
情報をくれた友人から「遅い〜」とおしかりを受けたが、今日は逆光でも
構わないと思っていたから大丈夫。近い席が空いていて良かった。
右足下には本当は椅子があるが、わざと描かなかったのでアクロバットの
ようなポーズになった。逆光なのに陰が明るいなぁ。

約1年前から参加し始めたミケランジェロ会が今年12月で終わるらしい。
いつでも気兼ねなく参加出来て自由に描けた。
人体クロッキーやデッサンの会の中でも、モデルさんのバリエーションが
こんなにたくさん揃っている所はまず他にはない。
外国人モデルも国を限定せず登用し、着衣も着物やバレーダンサー、民族衣装、
その他 描き手を飽きさせないよういろいろ工夫されていた。
しかし若い運営陣にとって毎月のスケジュール管理やプログラム印刷と手配りによる
配布宣伝など、一番自分たちが描きたいのに描けないジレンマが会の終了につながって
しまったようだ。
でも運営者のお一人が別所で継続したいと言われているので、我々趣味の日曜画家に
とっては貴重な会だから 今後とも続けてもらいたいと願っている。

20分が２回の差。エリスの×4回とミケランジェロの×6回はゆとりが違う。
でもどちらがデッサンに向いているのかはまだよくわからない。
ミケランジェロでは描き込み過ぎている様にも思う。
エリスではいつも時間が足りない。
要するにモデルに対するモチベーションの差なのか。

雨が降っていたので初めてバスで西梅田へ。
お盆で道路は空いていたが、優待乗車券のお年寄りが降車の時の
追加運賃の支払いに手間取っていた。
大阪は１乗車ごとに50円かかるようになってしまったので、
あらかじめ現金をチャージしておけば良いのだが、お年寄りには
ややこしい。
ミケランジェロに着いたら最初のポーズ決めが始まっていた。

パステル＋色鉛筆という私の描き方は鉛筆の比重の方が大きい。
B3サイズに全身を入れる描き方にはパステルだけでは細かい
ディテールを描きだせないから。
用紙もパステル用紙よりも模造紙のように平滑な方が鉛筆が
乗りやすい。しかし平滑すぎてもケント紙までツルツルでは
パステルが乗らない。
そろそろ大きい作品に取りかかりたいが、どうやって作ろうかな。

クロッキーの完成度を高めて、少しでも完結した作品にしたいと
焦るばかり。週末は2教室に挑戦した。
高津宮は5分ポーズと20分ポーズの作品。
いつも時間が足りないと嘆いているが、実際のところ時間が
あってもなくても中身は大して変わらない。


ミケランジェロでは色付きのNTラシャに描いてみた。
この教室はポーズ数が多いのでクロッキーブックを１回で描き尽くす。
描いているうちにどんどん手が動くようになるのに、何日かしたらまた忘れてしまう。
毎日描けと師匠が言ったのはそういう事だったんだ。

ミケランジェロの固定ポーズは場所取りが早い者勝ちなので
今回はかなり早く行って、前から座りたかった所に陣取った。
しかしポーズによってはせっかくの場所もイマイチという
こともある。固定ポーズは候補3ポーズから多数決で決定する方式。
結局決まったアングルが、真後ろでなくてまだ良かったが、なかなか
絵になりにくい角度だった。
20分×4回 。時間はたっぷりあったのでこの描き方でどこまで
描き込めるものか挑戦したのだが最後は手詰まりになってしまった。

ミケランジェロは午前中が比較的空いているのが分かりました。
細身で鎖骨の美しいモデルさん。
デフォルメや故意に変化をつける必要のない対象が、やはり
一番素直に描けます。だから形のとれていないところがとても
気になりますが。

気をよくして外に出たら、自転車を不法駐輪で撤去されていました。
梅田近辺の駐輪スペースが少なすぎるのです。
長い付き合いの愛車ですから、すぐバスに乗って市岡の保管所まで
引き取りに行きました。
今度で4回目ですが市岡が今までで一番遠い保管所でした。
いつものように迎えに行くと愛車は身体をゆすって喜んでいる
ような気がしました。

約４ヶ月ぶりにエリス会のクロッキーへ。
身体の柔らかいモデルさんでムービングのポーズなどは
体育会系の力の入り様だ。
顎を引いて上目遣いに見る鋭い眼がドラマチックだったけど
そのポーズは時間が短くてうまく描けなかった。
これが一番ましな作品。右ひざの裏の影線は不要だな。

少し前の作だが久々のアップ。
なかなか一歩踏み込んだテーマが見えてこない。

歴代の作家の画風に似ないように、自分にしか描けない作品を
目指すには、もっともっと描き続けるしかないのだろう。

固定ポーズの絵をできるだけたくさん描くために、ミケランジェロの
ノンプロモデル固定ポーズというスケジュールに飛び入りしました。
近くで描きたいのでイーゼルを持って行ったのに、位置によっては使用不可。
３カ所移動して下から見上げたアングルにしました。
空いていた席の画台用の箱を２個組み合わせてイーゼル代わりにさせてもらいました。

現在課題のストーリー性を表現するのには、構図やポージングが重要な要素で
ドラマ性を強調するには、デザイン→演出が必要なのに今回も未成熟な結果に
なりました。
パステルに合う用紙ももっといろいろ試してみたいと思います。