ベラスケ　旅の終わり

高津宮の絵の会で知り合った、笑顔のかわいい大御所。
作品を見てもらって以来いつも隣りに席をとって指導してくれた。

厳しいコメントの中にも、優しさがあり、
馬が合うというか気が合うというか、話がよく理解できたのを
彼も喜んでいろいろ教えてくれた。

その師匠が亡くなった。

身体の何カ所かに病いがあって、お薬や食事療法をされていた。
絵の会でも急に鼻血が出たり、鉛筆を持つ手が固まったりして
太極拳の先生によく手当してもらっていた。

カスピ海ヨーグルトが効いて肝臓ガンを克服したという話を
してくれたこともあったけど。

しばらく見えないので心配していたが、太極拳の先生が電話で
知らせてくれた。

お通夜の会場には額装された小作品が四点。クロッキー以外の
油彩の実物を初めて見た。
具象でもこれだけ個性のある絵が描けるのだという見本。

もっといっぱい教えてもらいたかったのに。
もっといっぱい話を聞きたかったのに。

本当に本当に残念です。。。

季節は春が一番好きです。特に桜！
開花便りからもう楽しみで、満開は言うに及ばず、葉桜になっても
散る花びらをずっと眺めています。
毎年必ず見に行く公園がいくつかあって、写真は今年の1月の
バカに暖かい日に開花して、なんと4月まで咲いている東小橋公園の桜。
背の低い八重桜で、種類は手弱女(タオヤメ)だと思うけど違うかな。
今日はテニス帰りに大川沿いで一人ソメイヨシノを見ながら一杯
やってきました。花見客もまだまだ沢山！みんな桜が好きなんだねー。

恒例とんど祭りーと言いながら行くのは2回目。
年々規模が大きくなっているようだ。
木村くんのライブには間に合わなかったけど、酒のやまもとが
出店しているというので覗きに行く。
「醸し人九平次」がグラス￥500で飲めた。wowowでも紹介
された銘酒だ。思っていたより香りが強く、辛口だったが大満足。
うろうろしていたら、ぐんきちの打ち上げで同席していた松下さんに
声をかけられた。木村くんのライブ目当てにお友達を誘って来て
くれたらしい。もう少し早く来て紹介してあげればよかったなと
思った。人の出会いはおもしろい。

玉造筋を自転車で走っていたら向かい側の歩道で、自転車の子供シートに
乗った2歳くらいの女の子が、持っていた風船をうっかり放して叫んだ。
棒のついた黄色い風船。ヘリウムではないので浮かぶことはないが
風にあおられて車道に転がる。こちらに転がって来たら拾ってあげたいが
車が通るたびに流される。ああ割れると思ったらふわりと逃げる。
女の子を乗せたお母さんと小学生のお兄ちゃん、それから私の
3台の自転車が風船を追いかける。信号が赤になり車がとぎれた車道の
真ん中でやっと風船をつかまえた。お母さんにも、男の子からも礼を
言われた。「もう、はなちゃんに持たせたらあかんで！」とお兄ちゃんは
怒ったが、しっかり風船を抱きかかえているはなちゃん。
「風船割れなくてよかったね。」

高校時代のクラスメートが結婚しました。
良き飲み友達で、年に1~2回グダグダ愚痴を言い合う事の出来る
数少ない女性です。
学生時代から大人の落ち着きがあって、その後介護や福祉関連の
仕事に永く従事していました。
好奇心旺盛ですがお茶やフルートなどの習い事も趣味で終わらず、師範の
域に迫るほど一生懸命のめり込む才女です。
私が職場を移動したのでちょっとご無沙汰していたら、今日結婚と転居の
報告が届きました。いきなりだものなー、ビックリだよなー。
結婚はしないだろうと勝手に思い込んでいましたので。。（失礼な話です。）
一大決心でと手紙に書いてありました。。もちろんそうでしょうとも。。
運命や縁というものはすべて当時者本人だけのもの。
これからも独身の友人達からこんな報告が突然届くのだろうなと
考えたら、うれしいようなそしてちょっぴり寂しいような気がしました。

前にもどこかで書いたが、私の生家は七夕飾りの製造業を
営んでいた小さいメーカーさん。
幼い頃、笹飾りセットに入っていた「赤胴鈴之助」が好きで
チャンバラと漫画にのめり込むきっかけになった。
笹に吊るす短冊の願い事は「漫画が上手になりますように」。
中学の時、私の描いたキャラクターを父が商品として印刷してくれた。
当時流行っていた忍者や西部劇のヒーローなどいろいろ描いたのだが、
七夕のセットに入った時はさすがにうれしかった。
生まれて初めての仕事というわけだ。お小遣いはくれなかったが
みんなに見てもらえるのがとても誇らしかったのをよく覚えている。
まだイラストレーターという職業を知らなかったが、高校進学も
絵に関係する道に進みたいと担任に相談したら、阿倍野の工芸高校を
教えてくれた。工業高校だが美術科があるなんて何という幸運！
どうにか合格したら今度は芸術としての絵画に悩むことになるのだが、
今思えば絵で飯が食べられるようになるという願いは見事に叶って
いる。