ベラスケ　旅の終わり

スカートのシースルー感と襞を描くことにかなり時間をかけたから、
グリーンのセーターが少し粗い。背景も足元だけの必要最低限。
なんとかお顔は間に合ったが、ここは６回ポーズの強みだろう。

今月初の森ノ宮 Tさん会は最終日に間に合った。

新型コロナ渦の拡大が止まらない。聞けば西天満のラ・クルールも参加者が
3分の1ぐらいだそうで、飲食業だけでなく各種イベント会場もその規模の大きさに
拘わらず 軒並み影響が出ている。季節は一番活気付く春だというのに。
今年は恒例の桜めぐりは出来るだろうか。

コロナウイルスの影響で各種イベントが中止の中、エリスも４月まで休会。
森ノ宮のデッサン会も仕事との調整がつかず終いだったが、今月から
日曜日に八尾の個人工房で開催ありとお誘いをいただいた。
以前にも描いたモデルさんで衣装もアオザイ。このテーマとしては3枚目の絵になる。

暗い色は黒色を駆使しなければいけないという 過去の教訓も活きて、今回は
20分×5回で文様まで描き込めた。実は後ろのテーブルに両手指を着いているのだが
時間の都合上背景は割愛した。

コロナウイルスで世界中が混乱の兆しだ。
千葉市長が言うように、子供の学校よりも老齢者や大人への対応が先だとも
思うけれど、2週間で沈静化するのかどうかは全くわからない。
パニックにならないように願う。

パフォーマンス劇団員でもあるモデルさんから、クラウンはアルルカンのように
「道化師の総称」で ピエロはその中の 哀しさを併せ持つ役柄だと教えて貰った。
王様の頭上の王冠（クラウン）が名称の起源で、お城の中で国政にも従事した
位の高いクラウンは、時には王様を見下ろすくらいのプライドを持っていた。
日本ではサーカスのピエロから周知されるようになったが、ヨーロッパでは
かなり細かく定義されているらしい。

エリス会は場所もアクセスが良いし、会場もきれいなのに
参加者がどうしても増えないのは参加費が高いから？
学生割引を提案してみたものの、果たして大学生が来てくれるかどうか。
今のままでは3月いっぱいで閉会となるらしい。
開催を隔週にする案。もう一度引っ越す案。
何れにしても寿命が少し延びるだけで、参加者を増やすという
根本的なアイデアが必須だ。

高津宮今月のモデルは Nリコさん、エンジ色のビロードの衣装で。
いつものようにB3サイズのラシャ紙に、左右いっぱいにレイアウト。
足先は少し切れる構図で描き始めた。20分３クール目あたりで少し小さいと感じたが
描き直すのはあきらめて、左上の余白部分に無理やり背景を描き込んで
バランスをとった。（ その背景も中途半端でよく分からないが ）
これが等身大F100号くらいの絵であれば まだもっと余白＝背景があって良いが
B3サイズならもっと足先を切って大きく入れるべきだった。

　せめてこれくらいに。

久しぶりの森ノ宮洋画研究所はピエロが画題。15分ポーズ6回プラス10分ポーズ1回。
参加者が少ないのはピエロの特徴が強すぎて、形の正確さを追求する意欲が失せるからか。

アルルカン（道化師）には 観客をいじって笑いを取るクラウンという役柄もあるが
ピエロには顔に涙があって、ただひたすら耐えて演じる哀しさがある。
今回のモデルさんは、化粧をしたまま来て、またそのままの姿で帰られた。
決して素顔を見せないそうだ。

中古で出たら買うことに決めていた新しいテニスラケットが
手に入ったので、ラケット代を浮かすためにクロッキー教室に
行く回数を制限していたのだが、今回久々のエリス会。
B3サイズで横長の構図は絵が小さく感じる。
左を切ってFの比率にした方が収まりが良いだろう。
美しい顔立ちと脱力したポーズ。「早春」という題名がピッタリ来た。

初めてお誘いいただいたアムリタ新春展に提出した作品。
時間がなくて「籠の鳥」シリーズ part - 2 ということに。
作品の解説を改めて考えるうち、現代アートと具象絵画の隔たりを
表すという意図が薄れてきて、実はそのように区別しているのは
自分自身だけではないか、あえて別ものだという劣等意識を
持っていることこそがそもそも間違いなのじゃないかと考えた。
現代アートとの融合。時代にマッチした具象絵画。
テーマ性のある具象を目指そうという思いにようやくたどり着いた。

このブログサイトでのシステム障害が 思いのほか長引いて、
ずっとアクセスや表示がされず、記事の消滅が心配だったが
ようやく復帰したようで、ひさしぶりのアップになる。

1月の高津宮の人物デッサン。
テーマは「夢見る天使」ってことにしておこう。