ベラスケ　旅の終わり

暗い部分は薄塗りでも明るい所は絵の具をたっぷりのせるのが、短時間で描く油絵のやり方。
と教えていただいた。油絵ならではの迫力あるマチエール。
もっともこの絵は 顔、首、肩、顔から右の背景はほとんど小灘先生の加筆である。
さあ、あと一日でどうなるか楽しみだ。

逆光からのデッサンで、お顔が真っ黒。なのに右手が白すぎた。
頭も少し小さいが、要は自然に見えることで、実物通りにこだわる必要はない。

高津宮に通い始めたころの絵が整理していたら出て来た。
この日は確かお着物をだんだん解いて行く過程をスケッチする試みで、おもしろいと思ったのだが
モデルさんが大層遅刻して来られたので、主催者がかなりご立腹だったのを覚えている。
こうして見ると、年月の割にほとんど上達していないのがよく分かるから笑える。

　



KMKの天Cさんが出産後どうとんぼりクロッキー研究所で復帰されたそうだ。
四天王と呼ばれてファンも多いので、喜んでいる方々も居ることだろう。
今回のエリスでもこれまた人気の上Dさんで、予告があるわけでもないが 描き手も
9人で賑わった。あちこちの会場に参加されている作家さんからの受け売り情報
なのだが、ベテランになるとモデル歴も30年というから驚いた。
にわかに信じられないが、プロフェッショナルならではなのかと感心する。

3階に移動して最初のクロッキー会。
主催者のT田さんも長期お休みから復帰されて今日の参加者は計8名。
最低これくらいの人数が来てくれないと経営は苦しいだろう。
4階のグレーの床から、3階はローズウッドのフローリングで落ち着いた雰囲気。
傷つきやすいからテーブルやモデル台の移動は注意が必要だ。
4階の民泊への改装期間は9月2日までとなっている。
去年キャリオンから移転した時の様に、また良さそうな貸し会場があれば
引き続き情報を募集している。

四天王寺会場が4階から急遽3階に移転。4階を改装して流行りの民泊にするらしい。
今回はすでに業者がモデル台他 機材を既に3階に移動させていて、窓の目隠し用の
黒いパネルが1枚行方不明。結局この日は4階でデッサンとなり、使用機材をまた
4階に移動しててんやわんや。男性モデルだからまだ良かったものの、着替えの
パーテーションも無く、来週からまともに運営できるのか心配になった。
民泊の宿泊者が間違えて入ってくるかもしれないし、宿泊客の出入りの騒音も
予想される。きっとまた別の会場を探すことになるのだろう。

高津宮絵の会7月はT中さんスカウトのゴージャスなハワイアンダンサーがモデル。
T中さんグッジョブ！
ギターとウクレレの演奏、コーラス付きのハワイアンショーが10分間設けられ、
それだけでもすごく価値ある会になった。
参加者も21名と多く、皆さんそれぞれ味のあるステキな絵を描かれている。
10分と20分のクロッキーだが、デジカメの写真撮影OKをいただいたので
絵の会なのか撮影会なのか分からないくらい華やいだ。

クロッキーではドレスの柄も描けなくて悔しかったので最後の1枚を自宅で加筆。

白日会で人気のモデルさんであるという。そういえば毎回必ず白日会の展覧会で
作品中にお見受けする。エリスでは前回、固定ポーズで来ていただいた。
私もボリュームのあるモデルさんは好きな方で、それは丸みのある曲線が美しいと思うから
なのだが、果たして描きやすいかというと どうだろうか。
描きやすいとは、素早い時間で的確に描きたい絵が描けるかどうかであって、
今回気に入った絵が少ないということは、案外 描きにくかったということなのかな。

モデルさんによっては、固定よりもクロッキーのほうが向いていると思う人がいる。
それはこちらの一方的な思い込みなのだが、はたしてモデルさん側はどうなのか。
最後のムービングで 明らかにダンスステップをとられたりすると、それは美術モデル
としてのたしなみなのかもしれないけれど、躍動の開放感を感じて 彼女もきっと
クロッキーのほうが楽しいのだろうなと思えてくるのである。

エリス6月最終日は偶然 愛染まつり初日。
早めに来たので時間つぶしに境内を回ってみた。
神社の神主も巫女も屋台の店主も観客も若者が多くなったように思うのは、
歳を取った自覚が出て来たからなんだろうな。
今回 特に目を引いた屋台は、電球型ペットボトルにソーダを注いだ かわいいドリンク。
飲み口に光るライトが付いている。
そして昔からあるスーパーボールすくいの形式のミニオンズすくい は、景品も含めて
すべてが黄色いミニオンズで統一していて奇麗だった。